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名鉄犬山線「犬山橋」が土木学会の「選奨土木遺産」に認定

名鉄犬山線「犬山橋」が土木学会の「選奨土木遺産」に認定

▲犬山橋全景

名古屋鉄道は,犬山線 犬山遊園—新鵜沼間の木曽川に架かる「犬山橋」が,歴史的な価値のある土木構造物として,公益社団法人土木学会から「選奨土木遺産」に認定されたと発表した.

名鉄犬山線「犬山橋」が土木学会の「選奨土木遺産」に認定

▲道路と併用されていた頃の犬山橋

 「犬山橋」の形式は「3径間鋼下路曲弦ワーレントラス橋」で,橋長は223.15m,支間長(橋台や橋脚にある支点間の長さ)は73.15mとなっている.
 橋は1925(大正14)年に完成し,全国でも珍しい鉄道と道路の併用橋として長年利用されてきたが,自動車の交通量増加にともない,橋上の安全確保や列車の定時運行への影響が大きくなってきたため,愛知県・岐阜県と名鉄の間で,新しい道路橋の建設と「犬山橋」の鉄道専用化を決定.2000(平成12)年に道路橋が開通し,同時に「犬山橋」は鉄道専用橋となった.

名鉄犬山線「犬山橋」が土木学会の「選奨土木遺産」に認定

▲現在の犬山橋

 「選奨土木遺産」は,土木学会が創設した認定制度で,土木遺産の顕彰を通じて土木遺産の救済・保護などを促し,歴史的土木構造物の保存に資することを目的としている.
 犬山橋については,同時代に施工されたトラス橋と比較しても支間長が長く,その技術力の高さが評価されたほか,鉄道専用の橋への改修工事の際に,既存の橋の構造・材料の改変が少なくなるよう配慮している点や,電線を桁両端内側へ移設することで景観の向上を図っている点が評価され,認定に至った.

写真はすべて名古屋鉄道提供

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