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JR東日本・三菱電機,「スリットフレームホームドア」を開発

JR東日本・三菱電機,「スリットフレームホームドア」を開発

▲スリットフレームホームドアのイメージ

JR東日本・JR東日本メカトロニクス・三菱電機の3社では,ホームドア整備の促進を目的として,新たに「スリットフレームホームドア」の開発を完了し,導入の目途がついたことから,2024(令和6)年度下期から従来形のホームドアの後継機として導入すると発表した.

 JR東日本では,乗客と列車との接触や線路への転落を防止する対策として,2031(令和13)年度末ごろまでに東京圏在来線の主要路線330駅758番線にホームドアを導入することを目指しており,これまでは従来形のホームドアとスマートホームドアを活用し,ホームドア整備を進めてきた.
 「スリットフレームホームドア」は,従来形のホームドアと同様の形状により安全性を維持しつつも,扉や戸袋をスリット化して風が抜ける構造とすることでホームやホームドア支持部の風圧影響を従来型から約40%軽減し,ホームの補強工事など設置工事の簡素化が可能となる.

JR東日本・三菱電機,「スリットフレームホームドア」を開発

▲各ホームドアとの比較

 据付構造や制御システムについても従来形のホームドアと互換性を持たせており,従来形と組み合わせて使用することや,工事設計・施工の効率化が期待されている.また,メンテナンス周期の延長や削減を実現する保守性に優れた部品や機構を新規採用することで,メンテナンス性が向上し,保守作業の省力化・効率化を図る.
 「スリットフレームホームドア」は,2024(令和6)年度に南武線分倍河原駅(1・2番線),登戸駅(2番線)へ設置予定で,以降,順次導入される予定.導入駅での使用開始時期は,決まり次第,駅のポスターなどで案内される.

※スリットフレームホームドアは三菱電機(株)により意匠登録された製品です.
画像はJR東日本・JR東日本メカトロニクス・三菱電機提供

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