2024(令和6)年7月7(日),大分市神崎の国道10号線沿いに,「道の駅たのうらら」がオープンしました.その施設内に,1972(昭和47)年4月まで運行されていた,大分交通別大線の500形506号車が,設置されました.
同車は,1996(平成8)年11月から2023(令和5)年2月ごろまで,大分市佐野の佐野植物公園で保存展示されていましたが,今回の移設に際し,現役時に取り付けられていた運転台窓下部のヘッドライトと,行き先表示幕横の列車種別幕の復元,室内の座席モケットの張替え,常時上昇状態だったパンタグラフの折りたたみなど,随所に大規模な修繕が施されました.
展示エリアから建物のシャッターを通じて,建物西側の駐車場へ数メートルほど線路が敷設され,これにより,路面電車が線路上を移動することが可能となりました.路面電車はこれまで,静態での展示となっていましたが,今回の修繕に合わせ,動態展示として路面電車の乗車体験が可能となっています.
写真:道の駅たのうららにて 2024-7-7
投稿:麻生 航太郎