国土交通省は,大阪市高速電気軌道から申請されていた中央線 森ノ宮—(仮称)森之宮新駅間の軌道事業特許申請について,2024(令和6)年6月28日(金)付けで認可したと発表した.
認可された事業区間は約1.1kmで,事業費は約50億円とし,事業主体である大阪市高速電気軌道が全額を負担する.開業は2028(令和10)年4月の予定で,運行計画については森ノ宮—(仮称)森之宮新駅間での折返し運転とし,毎時上下8本,それぞれ15分間隔とする.なお,アリーナでの大規模イベント開催時などは臨時列車の運行を検討する.
森之宮新駅周辺の計画については,2012(平成24)年6月,大阪府・市が「グランドデザイン・大阪」を策定し,今後の取組として,森之宮検車場の活用も含む森之宮周辺の活性化などを位置付けた.2020(令和2)年1月には,大阪府・市と公立大学法人大阪が「新大学基本構想」を発表し,2022(令和4)年4月に大阪府立大学と大阪市立大学の2大学を統合して大阪公立大学を新設することや,森之宮に都心メインキャンパスを整備する方針などが示された.
2020(令和2)年9月には,大阪府・市が「大阪城東部地区のまちづく りの方向性」を策定し,大阪公立大学の森之宮キャンパス設置を先導役にした,多世代・多様な人が集い,交流する国際色ある拠点形成の実現に向けたまちづくりを進めていくことが決まった.
また2022(令和4)年12月には,大阪市高速電気軌道が「森之宮新駅構想について」を発表し,大阪府・市からの要望を受け,森之宮検車場内に万博終了後の留置線跡地を活用して新駅を設置する方針を決定している.
一部画像は国土交通省 報道発表資料・大阪市高速電気軌道ニュースリリースから