西武鉄道と清瀬市は,2024(令和6)年6月11日(火),池袋線の清瀬駅が開業100周年を迎えたことを記念して,清瀬駅で記念式典を実施した.
式典では,清瀬市出身の女優・タレントの釈由美子さんや鉄道好きとして知られる中川家・礼二さん,鈴川絢子さんを招き,関係者とともにテープカットを実施した.また,清瀬市長を交え,釈由美子さんとは清瀬にまつわる思い出などを,中川家・礼二さんと鈴川絢子さんは鉄道にまつわるトークセッションを行なった.
その後,清瀬駅の新たな発車メロディーを6月11日(火)から,清瀬市出身の歌手・中森明菜さんの楽曲に変更することも同時に発表した.
楽曲の選定には中森明菜さんも加わり,上りホームは朝の乗客が多いことから元気が出る「DESIRE—情熱—」,下りホームは疲れて帰宅する乗客を癒すことをイメージした「セカンド・ラブ」を選曲した.あわせて,中森明菜さんからの直筆メッセージボードが披露された.
なお,発車メロディー変更については,清瀬駅開業100周年を記念して清瀬市が企画し,中森明菜さんや同氏所属事務所「HZ VILLAGE」,合資会社 櫻井音楽工房の協力を得て実現している.
100周年にあたり西武鉄道会長・後藤高志氏は,「開業100周年という歴史的な節目を迎え,わたくしどもも,地域の皆さまとの絆や誇りを再認識することができた」とし,「本日より記念トレインが運行,新たな発車メロディーが使用開始となります.次の100年に向け,地域交通の中心としての役割をより一層果たしていく」とコメントした.
また,清瀬市長・澁谷桂司氏は,「本日は,西武鉄道株式会社取締役会長の後藤様,そしてたくさんの素敵なゲストの皆様をお招きいたしまして,清瀬駅開業100周年を盛大にお祝いしたい」とし,「清瀬市はこれからも,清瀬駅とともに歩みながら市の未来を創造し,将来にわたって多くの皆さまに選ばれるまちを目指していく」とコメントした.
式典の最後には,「清瀬駅開業100周年記念トレイン」の出発式が実施された.これは,旧西武鉄道の「2色塗り(黄色と茶色)」復刻ラッピング車両に,清瀬駅開業100周年記念事業公式ロゴマークや歴代の清瀬駅駅舎,清瀬市公式キャラクター「ニンニンくん」を紹介するラッピングを施したもので,2025(令和7)年3月31日(月)まで池袋線・豊島線・狭山線・西武秩父線で運転される予定.
「清瀬駅開業100周年記念トレイン」の車内には,清瀬市が清瀬駅開業100周年を記念して実施した「清瀬駅絵画・写真コンテスト」の入賞作品が掲出されている(9月2日まで).
西武鉄道と清瀬市は,引き続き清瀬駅の次の100年に向け,清瀬エリアならびに西武線沿線の活性化,価値向上に取り組むとしている.
写真はすべて西武鉄道提供