阪急電鉄と阪神電気鉄道は,SDGsの達成に向けた啓発メッセージを発信する特別企画列車「SDGsトレイン未来のゆめ・まち号」について,2022(令和4)年春以来となる2回目のデザインリニューアルを実施し,2024(令和6)年4月24日(水)から運行を開始すると発表した.
今回のデザインコンセプトは,「未来への軌跡」で,阪急神戸線・宝塚線1000系と京都線1300系の各1本(8両編成)と阪神1000系1本(6両編成)にラッピングを施す.
デザインは,「SDGsトレイン」の運行開始時からデザインを手掛けるウマカケバクミコ氏のイラストで,先頭・2両目・7両目(阪神は5両目)・最後尾車両は,SDGsの達成に向けて,さまざまな人がポジティブな姿勢で取り組むようすと,自然と人々の暮らしが調和するより良い地域・社会が実現した未来のイメージを表現したラッピングを施す.
3・6両目(阪神は3・4両目)の車両は,側面の窓やドア横へのラッピングを追加することで,楽しさが感じられるよう工夫している.また,これまでと同様に,側面の各ドアの横には,SDGsの全体ロゴと1から17の目標のステッカー(計18種類),実質的に再生可能エネルギー100%で運行していることを示すステッカーを掲出する.
また阪急観光バス・阪神バス・東急バスの一部路線では,「SDGsトレイン」と連動したデザインを施した「SDGsバス」の運行を,同じく4月24日(水)から開始する.
「SDGsバス」は,両グループがそれぞれ縁のある自治体のカーボン・オフセット制度を活用しており,走行にともなうCO2排出量をオフセットすることで,環境負荷の低減を実現する.
阪急観光バスは関西国際空港路線(大阪,兵庫)で1台,阪神バスは関西国際空港路線,大阪国際空港路線(大阪,兵庫)で1台を運行する.車体デザインは,「SDGsトレイン 未来のゆめ・まち号」に連動したデザインとし,東急バスと共通デザインのロゴやステッカーを掲出する.
東急バスは「SDGsバス 美しい時代へ号」として,世田谷区エリア・多摩田園都市エリアを発着するバス路線で2台(予定)を運行する.
デザインは,SDGsを象徴する17のゴールカラーを混ぜ合わせたグラデーションにすることで,「共創」を表現する.また,「一企業としてのアクションではなく、さまざまなプレイヤーと手を取り合うことで、困難な社会課題の解決に共に立ち向う共創に繋がっていく」という想いが込められている東急電鉄の「SDGsトレイン 美しい時代へ号」と連動したデザインとする.「SDGsトレイン 美しい時代へ号」の詳細については,特設WEBサイトにも掲載されている.
なお運行期間は,いずれも2026(令和8)年3月31日(火)までの予定.
画像は阪急阪神ホールディングス・東急グループニュースリリース提供