JR西日本は,2023(令和5)年6月30日からの大雨により被災した山陰本線 長門市—小串間について,復旧計画を発表した.
同区間では,粟野川橋梁(長門粟野—阿川間)をはじめとした69箇所の被災が確認されているが,被災調査の結果などを踏まえ,復旧などに向けた具体的な検討を行ない,順次復旧工事などを進める.
粟野川橋梁を含む人丸—滝部間では,粟野川橋梁の傾斜した橋脚1基を改築するほか,そのほかの橋脚や橋桁の修復や,線路内に流入した土砂などの撤去,流出した盛土や砕石の復旧,線路や電路,運転保安設備などの復旧点検などを実施する.工事期間は,各種協議届出や,設計など準備ができ次第,現地での工事に着手する.工事が順調に進めば,着手から1年半程度で復旧工事を完了する予定.
上記以外の長門市—人丸間と滝部—小串間については,線路内に流入した土砂などの撤去,流出した盛土や砕石の復旧,線路や電路,運転保安設備などの復旧点検を行なう.工事は順次速やかに着手し,着手後3ヵ月程度での工事完了を見込んでいる.運転再開日,運行体系(本数,時刻など)は別途発表される.
なお,利用の少ない山陰本線の鉄道としての持続可能性の確保について、沿線自治体と相談しており、JR西日本では今後、具体的な議論の進め方についても、引き続き調整をしていく考えであるとした.
JR西日本,山陰本線 長門市—小串間の復旧計画を発表
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