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西武多摩川線で無線式列車制御(CBTC)システムの走行試験を開始

西武多摩川線で無線式列車制御(CBTC)システムの走行試験を開始

▲CBTC試験車両(101系)

西武鉄道は,多摩川線(武蔵境—是政間)において,「無線式列車制御(CBTC)システム」での実証試験に向けた準備工事を完了し,2024(令和6)年3月10日(日)から,営業終了後の時間帯に実列車による走行試験を開始すると発表した.

西武多摩川線で無線式列車制御(CBTC)システムの走行試験を開始

▲CBTC車上アンテナ(赤丸部)とCBTC地上アンテナ

 「CBTCシステム」は,無線技術を活用して列車の位置と速度を常時把握し,列車間の安全な距離を確保するように速度を制御する次世代の信号保安装置で,これにより省設備化によるスマートな事業運営や,高度な自動運転,踏切の鳴動時間の最適化など,技術革新の基盤となることが期待されている.

西武多摩川線で無線式列車制御(CBTC)システムの走行試験を開始

▲CBTCシステム概要図

 今回の試験では,既存設備を活用して効率的に無線式列車制御システムを実現する「西武式CBTCシステム」の実証を進める.車上装置が自列車の進行方向や速度,移動距離を正しく認識できることを確認する「速度および距離算出試験」,地上装置が車上装置との無線通信により列車位置を正しく認識できることを確認する「列車検知機能試験」,「速度および距離算出試験」と「列車検知機能試験」の情報をもとに,列車のブレーキパターンなどの車両制御情報が適正に更新されることを確認する「列車制御機能試験」,CBTCによる踏切制御への変更の影響検証や踏切内での異常時に踏切手前までに停止するブレーキパターンを出力することを確認する「踏切機能試験(基礎機能試験)」,列車速度に応じて,踏切鳴動開始点を切り替えることで踏切鳴動時間の適正化を確認する「踏切機能試験(踏切制御高度化試験)」の5項目を検証する.
 試験期間は,2025年1月までの予定で,今回の走行試験での検証結果や鉄道各社の動向などを踏まえ,次世代信号システムの方式を決定し,2030年代に全線での導入を目指す.

画像はいずれも西武鉄道ニュースリリースから

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