JR東日本は,山形新幹線の新形車両E8系について,2024(令和6)年3月16日(土)のダイヤ改正から運転を開始すると発表した.
E8系で運転する“つばさ”は,最速達列車1往復を含む3往復(下り:131・149・157号/上り:122・124・144号)で,最速達列車については宇都宮—福島間の最高速度が275km/hから300km/hに向上する.これにより,東京—山形間,東京—新庄間の所要時間は4分短縮される.また,山形新幹線“つばさ”と併結する東北新幹線“やまびこ”の車両は,現行のE2系から,改正後はE5系に変更する.
営業最高速度300km/hでの走行に対応することで速達性を向上しつつ,多くの乗客に快適な車内空間を提供するため,先頭の長さを9mとし,空力解析により最適化された「アローライン形状」を採用している.
エクステリアは,E3系の地域に根差したイメージを引継ぎ,上部色を「おしどりパープル」,車体色を「蔵王ビアンコ」,帯色を「紅花イエロー」としている.途切れなくつながる「紅花イエロー」とすることで,山形の風土と離れた土地にいる人々の心の結びつきを表現している.
インテリアデザインは,通路中央部に最上川をモチーフとした柄をとおし,グリーン車は針葉樹林の広がる月山の緑色と最上川の水面のゆらぎを座席カラーで表現している.普通車は紅花の陽に照らされる黄色から抽出される紅色へのグラデーションを座席カラーに採用している.
このほか,ハンドル形電動車いすに対応した3席分の客室スペースと多目的トイレ(バリアフリートイレ),多目的室を設置し,車内設備のバリアフリー化を図っている.
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