鹿島臨海鉄道では,2023(令和5)年12月10日(日),「大洗エメラルド号」の復活運転が大洗—神栖間で行なわれました.これは,「茨城デスティネーションキャンペーン」にあわせて,鹿島臨海鉄道(株)と(株)JTB水戸支店が連携し,旅行商品として企画・実施されたものです.
使用された車両はすべて,ぐんま車両センター所属のDE10 1654+スハフ12 162の2両編成で,けん引機のDE10 1654には「大洗エメラルド号」が運転されていた当時に掲出していたヘットマークのレプリカが掲出されました.
「大洗エメラルド号」は,鹿島臨海鉄道大洗線開業後数年間の海水浴シーズンに,大宮から東北本線・(間々田短絡線)・水戸線・常磐線・鹿島臨海鉄道大洗鹿島線を経由し,大洗まで運転された列車で,約35年ぶりの復活となりました.
車内では記念乗車券や弁当が配布されたほか,神栖駅では車両撮影会,機関車汽笛吹鳴体験や鉄道古物販売が行なわれました.
通常は旅客営業しない鹿島臨港線に機関車けん引の客車列車が入線するなど,非常に珍しい光景となりました.
写真:鹿島旭—徳宿間にて 2023-12-10
投稿:深谷 健