JR東日本では,2023(令和5)年11月18日(土)・19日(日),山手線渋谷駅で線路切替工事が実施されました.
今回の工事では,外回りが18日(土),内回りが19日(日)に分けて行なわれ,線路の高さを22cm,ホームの高さを20cmそれぞれ引き上げられ,すでに工事が完了している埼京線・湘南新宿ラインの線路およびホームの高さと同じになりました.また,原宿寄りに約25mホームを新設し,恵比寿寄りのホームを同距離廃止することで,乗車位置が約1両分原宿寄りに変更されました.
この工事にともない,山手線は,18日(土)の外回りの大崎—渋谷—池袋間,19日(日)の内回りの池袋—渋谷—大崎間でそれぞれ終日運休となり,それ以外の区間でも大幅な減便と運転区間変更が発生しました.そのため,同日,並走する埼京線では,新宿—大崎間を往復する臨時列車の運転,通常新宿までの相鉄線直通列車の池袋への延長運転など列車の増発が行なわれたほか(湘南新宿ラインは通常どおりの運転),京浜東北線でも終日快速運転が取りやめとなりました.
なお,列車の運休をともなう渋谷駅の工事は5回に分けて行なわれましたが,今回が最後となり,山手線と埼京線・湘南新宿ラインのホームが高くなったことで,その下にある東西自由通路の床にある勾配を平らにする工事の準備が整いました.今後は2027(令和9)年度の完成に向け,東西自由通路や新駅舎,そしてホームドアなどの整備が進むものと思われます.
写真:渋谷にて 2023-11-20
投稿:秋田 拓海