東京臨海高速鉄道は,1996(平成8)年の開業以来使用されてきた70-000形を置き換えるために,新形車両71-000形(ななまんいっせんがた)を導入すると発表した.
車体幅は70-000形よりも150mm拡大し,混雑時の圧迫感を緩和する.外観デザインは,70-000形の丸みのある面影を継承しながら,海や波のおおらかさを取り入れ,前面上部のひさし形状が横方向への広がりを強調したものとなる.前面のカラーリングは70-000形の色彩を継承しつつ,より親しみが感じられるよう「優しい微笑み」をイメージしている.側面のカラーリングは,ホームドアの高さを考慮して車両腰部から上部にかけて配置し,エメラルドブルーのグラデーションで東京湾ウォーターフロントの水辺の空間を表現したものとする.
内装は,木目柄の妻部化粧板など70-000形の面影を残しながら,臨海副都心の洗練された都市景観をイメージし,ホワイトを基調にグレーやネイビーでまとめたものとする.座席幅は,一人あたり10mm拡大し,グレーとブルーを基調としたブロック柄,優先席はピンクを基調とした色とする.ドア上部に2画面の液晶ディスプレイを設置し,乗換案内や運行情報,駅設備案内などの情報を提供する.全車両に,フリースペースを設置し,バリアフリーを推進するほか,防犯カメラを搭載し,車内のセキュリティの強化を図る.
71-000形は,2025(令和7)年度下期に第1編成が営業運転を開始し,2027(令和9)年度上期中に10両編成8本の導入が完了する予定.
写真はいずれも東京臨海高速鉄道提供