西武鉄道は,西武線の運行管理システム(SEMTRAC:セムトラック)について,18年ぶりの更新を行ない,2023(令和5)年9月16日(土)から本運用を開始したと発表した.
今回のシステム更新では,運転司令所の運行表示盤を高性能化し,気象条件による運転規制や各駅のカメラ映像などを一元的に把握することが可能となり,荒天時や異常時における対応力を向上した.運行情報と連携しているホーム自動案内放送では,列車接近時の英語放送を追加したほか,優等列車の途中停車駅や遅延情報などの案内が可能となっている.また,機器集約による大幅な設備数削減によりシステムの保守効率も向上している.
今回更新が行われたのは池袋線系統のシステムで,山口線は2023(令和5)年10月に組み入れ,新宿線系統については2024(令和6)年度に更新される予定.
写真提供:西武鉄道