京成電鉄は,2024(令和6)年春から,「鉄道駅バリアフリー料金制度」を活用し,ホームドアをはじめとしたバリアフリー設備の整備を推進するため,料金設定および整備・徴収計画を定め,国土交通省関東運輸局へ届出を行なったと発表した.
京成電鉄における駅のバリアフリー化については,全65駅中60駅において段差解消が完了し,内方線付き点状ブロックや運行情報提供設備を全駅に設置している.ホームドアについては,日暮里・空港第2ビル・成田空港の3駅で設置が完了し,現在,押上で工事を進められている.
今後は,2035(令和17)年度までに合計14駅40番線でホームドアを整備し,2035年度末時点での総整備数を17駅52番線とすることを目指す.ホームドア以外のバリアフリー設備についても,エレベータやスロープなどによる駅の段差解消やバリアフリートイレの整備を推進するほか,ホームと車両床面の段差・隙間縮小に取り組む.
今回の届出では,京成本線,押上線,金町線,千葉線,千原線,東成田線において,1乗車あたり10円を基本として鉄道駅バリアフリー料金を旅客運賃に加算し,小児は,鉄道駅バリアフリー料金加算後の大人の半額となる.なお,成田空港線,通学定期旅客運賃については,鉄道駅バリアフリー料金は加算されない.収受開始は2024(令和6)年春の予定で,収受開始日については今後発表される予定.