名古屋鉄道は,名古屋本線 神宮前駅西街区の開発計画について概要を発表した.
神宮前駅は,名鉄名古屋駅から最短6分,中部国際空港駅から21分と利便性が高く,年間約700万人(2016年度 名古屋市観光客・宿泊客動向調査)が訪れる熱田神宮の玄関口となっている.
今回の開発では,「おとなの住みたいまち」を目指して2021(令和3)年7月に東街区に開業した複合施設(商業施設「μPLAT神宮前」・賃貸住宅「meLiV神宮前」)に続き,「おとなの行きたいまち」として,名古屋市の目指す「まちづくり」と「観光」の総合的な推進の一端を担うべく,観光客などの来街者をターゲットとした開発を行なう.2023(令和5)年9月に着工し,2024(令和6)年秋の開業を予定している.
熱田神宮周辺エリアは,熱田神宮のほか,東海道,七里の渡し,断夫山古墳などの歴史的な場所や,白鳥庭園,名古屋国際会議場などの文化施設が多数あるエリアとなっている.
本開発のコンセプトには,上記の場所やモノに込められてきた想いを含めて良さを味わうという意味を込めて「嗜む」という言葉を用い,熱田神宮周辺の緑との連続性を意識した木造かつ愛知県産の木材を用いるなど,地域で継がれる魅力を嗜み再発見できる施設を目指す.
第1期再開発計画での施設は,3棟の木造平屋建てで,日本の伝統的な木造建物の要素を取り入れた特徴的な外観の建物に,5坪〜100坪まで大小さまざまな区画を整備する(3棟合計15店舗程度).また5坪〜10坪程度の小さな店舗が軒を並べるエリアを設けるほか,敷地内には複数のワゴンショップやキッチンカーなども誘致し,にぎわいを創出する.
本施設には,地域で長く愛されている店舗や,食べ歩きも楽しめる地域食材を使用する店舗,地元の文化を感じられる店舗など,地域の良さを感じられる店舗の誘致を進める.
画像はいずれも名古屋鉄道ニュースリリースから