JR貨物では,南延岡駅発着で運転されていた通称「南延岡貨物」が,2023(令和5)年8月21日(月)の運転をもって終了しました.
宮崎県延岡市にある旭化成の工場から液化塩素を運搬するため,2009(平成21)年まではタキ5450形,同年からはUT13C-8000タンクコンテナを積載したコキ200形を用い,時折コンテナ貨車2両を連結して運転されていました.
2017(平成29)年3月のダイヤ改正からコンテナ貨物4075列車の延岡—南延岡と4076列車の南延岡—西大分が,それぞれ8075・8076列車として臨時化され週3回程度の運転となっていましたが,この日の運転をもって終了しました.
この貨物列車は,北九州貨物ターミナルから鹿児島本線大牟田まで運転された通称「大牟田貨物」と共に,タンクコンテナを積載したコキ200形を使用する貨物列車として知られていましたが,2020(令和2)年3月に「大牟田貨物」が廃止されて以降,九州内でコキ200形を連結して運用される数少ない貨物列車となっていました.また専用線からは入換用のディーゼル機関車も運用されていましたが,いずれも今回の運転終了にともない役目を終えるものと思われます.
最終日は,延岡—南延岡間の8075列車はEF81 406の単機運転となり,折返しの南延岡から西大分までの8076列車でコキ200-86をけん引,さらに西大分駅に留置されていたコキ107形などコンテナ貨車6両を連結し,4076列車として北九州貨物ターミナルへ向かいました.
写真:西大分にて 2023-8-21
投稿:麻生 航太郎