伊賀市と伊賀鉄道では,利便性向上を目的として,2024(令和6)年3月(予定)からJR西日本のICOCAシステムを導入すると発表した.
サービス対象は伊賀線全線(伊賀上野—伊賀神戸間)で,交通系ICカード全国相互利用サービスと伊賀鉄道ICOCA定期券サービスを開始する.
伊賀鉄道定期券区間内では,乗車時と降車時に各駅のIC改札機にカードをかざすことで利用できるほか,あらかじめカードにチャージがあれば,定期区間外への乗り越し運賃の精算も可能となる.また,伊賀鉄道ICOCA定期券と近鉄やJR西日本などの鉄道定期券を1枚のICOCAで利用可能となる.
伊賀鉄道のICOCA定期券は,青色のICOCAカードやSMART ICOCAに加え,KIPS ICOCAカードでも利用できる.モバイル端末のICOCAやTOICA,PiTaPaなどのほかの交通系ICカードに,上記の機能を付加することはできない.
カードは伊賀鉄道上野市駅窓口で,ICOCAとICOCA定期券をデポジット500円を含めて発売する.デポジットは,ICカードを払戻しする場合に無手数料で返金される.なおSF残額や定期券の払戻しには,別途手数料が発生する.チャージは,伊賀鉄道上野市駅窓口や,近鉄・JR西日本などのICOCAエリアの券売機,コンビニエンスストアなどでも可能となる.
一部の画像は伊賀鉄道提供