三井住友カード,ビザ・ワールドワイド・ジャパン,日本信号,QUADRACは,2023(令和5)年7月7日(金)から福岡市地下鉄で,クレジットカードのタッチ決済を活用した新割引サービスを開始すると発表した.
4社では2023(令和5)年3月から,三井住友カードが提供する公共交通機関向けソリューション「stera transit」を活用したVisaのタッチ決済などによる一体形改札機通過に関する実証実験を,福岡市地下鉄全線で行なってきた.
新たな割引サービスは,1日の利用額が640円を超える場合,それ以上の利用額を割引するもので,利用者はタッチ決済により地下鉄に乗車する場合,1日に何度乗車しても,640円を超えた金額を請求されることはない.
適用条件は,同一のカード番号かつ同一の媒体で福岡市地下鉄に乗車した場合に限る.同じカード番号でも,クレジットカードでのタッチ決済額と,スマートフォンでのタッチ決済額は,媒体が異なるため合算して計算されない.
タッチ決済での乗降履歴は,交通事業者向け決済・認証のプラットフォームを提供するQUADRACのQ-moveのページにアクセスし,「マイページ」の会員登録手続き完了後,確認が可能となる.
新たな割引サービスの開始により,これまでよりも観光などで便利に地下鉄を利用できるとしている.1日乗車券の購入など,事前手続は一切不要で,本サービスは,鉄道としては全国で初めての取組となる.
タッチ決済は実証実験を開始して以降,日本国内やインバウンドを問わず,多くの利用があるとしているが,ニュースリリースでは,これまでの利用状況や利用者の特徴について分析した内容も掲載されている.
実証実験期間は引き続き,2024(令和6)年3月31日(日)までとし,今後も効果検証を進める.
一部画像は三井住友カード提供