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大阪市高速電気軌道,6月25日に中央線400系の営業運転を開始

大阪市高速電気軌道400系

写真:大阪市高速電気軌道400系  編集部撮影  緑木車両工場にて  2022-12-7(取材協力:大阪市高速電気軌道)

大阪市高速電気軌道では,中央線の新形車両400系について,2023(令和5)年6月25日(日)から営業運転を開始すると発表した.
 400系は,当初,2023(令和5)年4月の運転開始を目指していたが,運転開始に向けた車両の試験の中で,機器の調整に時間を要したことから,運転開始日が6月25日(日)となった.なお,運行ダイヤについては,駅の混雑など安全上の観点から公開しない.
 400系は,大阪・関西万博を契機に新世代車両として開発が進められ,安全性はもとより移動手段としての新機能と高レベルの快適性を追求したほか,デザインも「乗って楽しい」をかたちにしている.車両の低床化や優先座席の明確化などバリアフリーへの対応に加え,車内防犯カメラや空気浄化装置,車内Wi-Fiの設置,すべての乗降口上部へのワイド液晶ディスプレイの設置が行なわれる.
 外観は,大阪・関西万博に向けて中央線を「活力インフラ」の舞台・夢洲につながる未来への路線と位置づけて,前面形状をガラス張りの展望形状とし,宇宙船を意識させる未来的デザインとしている.また,ホーム可動柵時代の乗降口の明確化と,最新室内装備によるコミュニケーションをデザインテーマとし,扉に中央線の号線色のグリーンを主体に,各車両の装備に応じた配色としている.
 室内は,天井を落ち着いた配色に,壁面と床面を従来よりも明るくし,機能に応じた多色使いの座席とすることで,モダンで快適な空間とする.1編成につき1両をクロスシート車両とし,目的地に向かって移動するワクワク感や,パーソナルスペースの確保による安心感を提供する.先頭車両にはモバイル用電源(USB)付きのカウンターが設置されている.

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