鉄道ファン2025年1月号(通巻765号)
『鉄道ファン』2025年1月号
2024年11月21日発売
特別定価1400円(税込)
鉄道ファン2025年1月号
2024年11月21日発売
特別定価1400円(税込)
鉄道ファン2025年1月号(通巻765号)
特集 新幹線最前線2025
目次を見る
アンケートdeプレゼント

留萌本線の石狩沼田—留萌間が廃止に

留萌本線の石狩沼田—留萌間が廃止に

JR北海道では,2023(令和5)年3月31日(金)をもって留萌本線の石狩沼田—留萌間の運行が終了し,同区間は廃止されました.
 最終日には全列車が4両に増結され,キハ54 506+キハ150-9+キハ150-12+キハ54 509,キハ54 501+キハ150-2+キハ150-1+キハ54 510(いずれも深川方から,全車旭川運転所所属)が使用されました,深川方に夕陽と鴎をあしらった留萌市をイメージしたヘッドマーク,留萌方にドラマの舞台である明日萌駅をあしらった沼田町をイメージしたヘッドマークが掲出されました.また,留萌駅と恵比島駅でJR北海道主催のお別れセレモニーが実施されたほか,各駅で町や観光協会が主催したイベントが行なわれました.
 留萌本線の深川—留萌間は官設鉄道留萌線として1910(明治43)年11月23日に開業しました.その後,1931(昭和6)年10月に留萌—古丹別間が羽幌線として留萌線から分離された際に,深川—増毛間が留萌本線と改称されました.その後,1999(平成11)年4月から10月にかけて放送されたNHK連続テレビ小説「すずらん」のロケ地として,今回の廃止区間に含まれる恵比島駅が使用され人気を博したことから1999(平成11)年から2006(平成18)年まで“SLすずらん号”が運転され,2010(平成22)年には14系とキハ183系を使用した留萌本線の開業100周年を記念する臨時列車が運転されるなどしていましたが,沿線地域の人口減少にともない利用者が減少し,2016(平成28)年11月にJR北海道から深川—留萌間が「当社単独では維持することが困難な線区」として公表されました.
 その後,2022(令和4)年8月にJR北海道と留萌市,深川市,沼田町,秩父別町の間で石狩沼田—留萌間を2023(令和5)年3月末,深川—石狩沼田間を2026(令和8)年3月末に段階的に廃止することが正式に合意されていました.

写真:北一已—秩父別間にて 2023-3-31
投稿:坂本 新太

このページを
シェアする