鉄道ファン2024年11月号(通巻763号)
『鉄道ファン』2024年11月号
2024年9月20日発売
定価1250円(税込)
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特集 国鉄特急形電車ストーリー
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南阿蘇鉄道,MT-4000形を導入

南阿蘇鉄道,MT-4000形を導入

南阿蘇鉄道は,新形車両MT-4000形2両を導入したと発表した.

南阿蘇鉄道,MT-4000形を導入

▲外装デザイン

 これは,全線での運転再開後を見据え,外国人観光客の受け入れ環境整備を目的に導入したもので,JR線直通乗り入れを考慮し,ATS-DK形運転保安装置を搭載している.また,GPSと連動した最新のデジタル運転制御システムや半自動ドアシステム,行先表示器への高照度フルカラーLEDの採用,車椅子スペースの確保など,旅客利便性を向上させている.
 外観は,前面から側面に流れる青ラインは南阿蘇鉄道沿線を流れる白川と,沿線に点在する清らかな水源を象徴し,緑ラインは車窓から望む雄大な阿蘇五岳をイメージしている.
南阿蘇鉄道,MT-4000形を導入

▲内装デザイン

 ロングシートの車内は,着席時,視線正面に阿蘇の雄大な風景を臨むことができ,座席や床敷材は明度が低いものを採用することで,外の景色をより一層引き立たせる.側壁や天井には明るい木目調を取り入れ,客室全体に開放感をもたらし,シンプルな調和とした.

南阿蘇鉄道,MT-4000形を導入

▲ロゴデザイン

 車体前面と側面に描かれるロゴデザインの「n」は,南阿蘇鉄道の愛称「南鉄(なんてつ)」の頭文字であり,同時に阿蘇五岳とそれを囲う外輪山を表現している.さらに,10個の小さな楕円形は数珠繋ぎにすることで,立野駅から高森駅までの10駅が,熊本地震から復興し繋がったことを想起させる.
 今後は,2023(令和5)年1月以降に車両の納車式とメディア向け公開を予定し,1月下旬から営業運転に向けて総合的な試験と乗務員訓練を行なう.

画像はいずれも南阿蘇鉄道のページから

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