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鉄道博物館で「高輪築堤」に関する常設展示を開始

鉄道博物館で「高輪築堤」に関する常設展示を開始

▲発掘調査により検出された高輪築堤第7橋梁の遺構

鉄道博物館では,2022(令和4)年12月21日(水)から,鉄道構造物「高輪築堤」に関する常設展示を開始した.

鉄道博物館で「高輪築堤」に関する常設展示を開始

▲プロムナード

鉄道博物館で「高輪築堤」に関する常設展示を開始

▲1号機関車前

 展示場所は,同館入口までのプロムナードと館内車両ステーションの1号機関車前となる.プロムナードでは,「高輪築堤」で実際に隣り合っていた築堤石4個を,一部再現した状態で展示している.
 館内車両ステーションの1号機関車前においては,高輪築堤の敷設全貌と築堤部の内部構造がわかる模型を解説付きで展示している.また,実物の築堤石もあわせて展示している.

鉄道博物館で「高輪築堤」に関する常設展示を開始

▲錦絵に描かれた高輪築堤(「東京品川海辺蒸気車鉄道之真景」)

 「高輪築堤」は1872(明治5)年の新橋—横浜間の鉄道開業に際し,現在の田町駅北部(芝浦周辺)から旧品川駅にかけての約2.7kmの区間の海上に築かれた築堤で,海の上を走る鉄道として開業当時の鉄道名所となり,新橋停車場とともに文明開化の象徴となった.
 大正時代におけるこのエリアの産業の拡大・発展にともない,東京湾埋め立て事業が進み,「高輪築堤」はその姿を消したが,品川駅周辺のまちづくりにともなう調査によりその遺構が検出され,一部については,2021(令和3)年9月に「旧新橋停車場跡及び高輪築堤跡」として国史跡に指定されている.

画像はいずれも鉄道博物館ニュースリリースから

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