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特集 211系顔の電車たち
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川崎車両,ニューヨーク市交通局向けR211形地下鉄電車640両の追加受注が内定

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川崎車両,ニューヨーク市交通局向けR211形地下鉄電車640両の追加受注が内定

川崎車両は,同社の米国現地法人Kawasaki Rail Car, Inc.(KRC:ニューヨーク州ヨンカース市)を通じて,ニューヨーク市交通局(NYCT)から新形地下鉄電車R211形640両の追加発注の内示を受けたと発表した.
 追加分の契約金額は約17億米ドル(約2581億円)で,車両の構体製作をリンカーン工場(Kawasaki Motors Manufacturing Corp., USA,ネブラスカ州),機器取付・最終組立・機能試験をリンカーン工場とヨンカース工場(ニューヨーク州)の2ヵ所で行ない,2025(令和7)年から2026(令和8)年にかけて納入する予定.
 今回の追加発注は,2018(平成30)年に受注したベース契約535両に付随するオプション契約640両が行使されるもので,これにより,R211形の受注総数は1175両,契約総額は約32億米ドル(約4674億円)となる.
 追加車両の発注以外に,本契約には最大437両の付随オプションが残されており,オプションがすべて行使された場合は,生産総数1612両,受注総額は約41億米ドル(約5973億円)となり,川崎車両における過去最大規模の鉄道車両案件となる.
 R211形は,ニューヨーク地下鉄の近代化や利用者の継続的な増加と旅客サービス向上計画にともない,既存の地下鉄電車の置換えを目的として導入するもので,監視カメラ搭載,LED照明やデジタル表示機の採用,混雑時のスムーズな乗降りを考慮した従来よりも広いドアが特長となっている.
 川崎車両は,NYCT向けでは1982(昭和57)年にR62形地下鉄電車325両を受注して以来,2200両を超える納入実績がある.今回の追加発注は,川崎車両が長年北米市場で培った豊富な実績に裏付けられる契約履行能力と,厳しい技術要求への対応力,アフターサービスも含めた川崎車両が提供する顧客価値が高く評価されたもので,ニューヨーク地区の公共交通の整備に貢献していくとしている.

写真:新形地下鉄車両「R211」(川崎重工業ニュースリリースから)

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