JR東日本東京支社は,2023(令和5)年1月6日(金)22時から9日(月祝)初電までの間,渋谷駅で線路切換工事を実施すると発表した.
渋谷駅では2015(平成27)年から駅改良の本体工事に着手し,これまで2018(平成30)年5月と2020(令和2)年5月の2回に分けて線路切替工事を行ない,山手線ホームと並列させる形で埼京線ホームを移設した.その後,2021(令和3)年10月には,山手線内回りの線路を東側に横移動し,山手線内回り側ホームの拡幅工事を実施した.今回は,山手線外回りを西側に横移動し,山手線の内回り・外回りホームの同一ホーム化を実施する.なお,悪天候などにより実施できない場合は,4月14日(金)から17日(月)に延期される.
この工事にともない,1月7日(土)の初電から8日(日)の終電までは,山手線外回りの大崎—渋谷—池袋間の全列車を運休する.あわせて山手線外回りの池袋—東京—大崎間は,本数を大幅に減らし,大崎で東京方面への折返し運転を行なう.内回り列車についても池袋—渋谷—大崎間で本数を減らし,一部の列車は池袋で上野方面への折返し運転を行なう.
京浜東北・根岸線では快速運転を中止し,終日各駅停車で運転する.埼京線・りんかい線については,新木場—大崎—赤羽間で列車を増発する.相鉄線への直通列車については,新宿—池袋間で延長運転を実施する.このほか,埼京線・湘南新宿ラインの線路を使用し,大崎—新宿間で臨時列車を運転する.なお,湘南新宿ラインは,通常どおり運転する.
振替輸送については,東京メトロ・都営地下鉄・りんかい線の全線と西武鉄道・東急電鉄・京浜急行電鉄の一部路線で実施する.
また,切換工事前の1月4日(水)終電後に,現在の山手線外回りホームの屋根の一部は撤去される.工事後の1月9日(月祝)の初電からは,切換工事で増設されたハチ公改札(1階)から山手線ホームを結ぶ階段の使用を開始する.中央改札(3階)と山手線ホームとの間に新設される通路・階段・エスカレータについては,1月下旬の使用開始を予定している.なお,新設までの間も中央改札は利用できる.切替工事については,専用WEBサイトを開設し,順次列車の運休や列車時刻に関する情報が掲載される.
渋谷駅での切換工事は5段階のステップで進められる計画で,今回は4段階目にあたり,今後,5段階目として,山手線の線路・ホームのかさ上げが予定されている.
※一部画像はJR東日本東京支社のニュースリリースから