西武鉄道は,2023(令和5)年に予定されている「ワーナー ブラザース スタジオツアー 東京 —メイキングオブハリー・ポッター/スタジオツアー東京」の開業に向けて,池袋駅と豊島園駅を同年春の完成を目指してリニューアルすると発表した.
池袋駅は,英国・ロンドンにあるキングスクロス駅を参考に,豊島園行きがおもに発着する1・2番ホームを改修し,フィルム・メイキング(映画製作)の魅力を堪能できる「スタジオツアー東京」への玄関口として,ふさわしい意匠を施す.工事期間は,2020(令和2)年夏から2023(令和5)年春までの予定.
豊島園駅は,ホグワーツ魔法魔術学校へのホグズミード駅をほうふつとさせる赤を基調としたホームへと降り立ち,映画の世界をより身近に感じられるものとする.日常と非日常を融合した駅舎を新築するとともに,駅前広場もリニューアルする.
「イマジネーションが日常に溶け込む駅」をコンセプトに,ふだんからの利用者や「スタジオツアー東京」に向かう観光客を含めて,親しみを持ってもらえるような駅を目指し,利用者の日常に,少し非日常のエッセンスを溶け込ませることで,ワクワクした気持ちが生まれるようなデザインとする.
駅舎は鉄骨2階建てで,1階に改札・駅務室・トイレ,2階に駅務室・倉庫などを備える.自動改札機は,現行の3台から5台に増設するほか,トイレを新しくする.駅舎外装(2階)は,光の演出ができるようガラスの室内側にLEDを取り付ける.
このほか,2020(令和2)年8月に閉園した「としまえん」のレガシー(財産的価値)を次世代に継承するため,使用されていた電話ボックスやベンチ,模型列車の機関車を,新たなコンセプトにあわせてリメイクし,展示する.
工事期間は,2022(令和4)年4月から2023(令和5)年春ごろまでの予定で,既存の駅舎などは,新駅舎使用開始後,2023(令和5)年度中に撤去する.
また駅舎建て替えにあわせて,2022(令和4)年夏から2023(令和5)年春ごろ(予定)まで,駅前広場を再整備する.練馬城址公園との連続性を考慮した舗装とし,地域の玄関口として親しまれる広場を目指す.
画像はすべて西武鉄道ニュースリリースから