京王電鉄では,2022(令和4)年3月12日(土)のダイヤ改正にともない,「準特急」の列車種別が3月11日(金)をもって廃止されました.
「準特急」は過去に小田急電鉄と近畿日本鉄道でも使われていましたが,2001(平成13)年の運転開始から現在までは,京王電鉄独自の列車種別でした.高尾線へ乗り入れていた「急行」の新宿—府中間を,「特急」相当の停車駅として速達化したもので,「特急」の休止により一時的に最上位種別だったこともあります.高尾線直通列車については北野で列車種別を変更し,北野—高尾山口間「各駅停車」で運転する形態を経て,2013(平成25)年から「準特急」が線内各駅に停車するように変更されました.同時に再設定された「特急」が,分倍河原と北野にも停車するようになり,京王線で両者の差は無くなっていましたが,2015(平成27)年から「準特急」が笹塚と千歳烏山にも停車してふたたび差が生じています.
今改正では,「特急」の停車駅に笹塚・千歳烏山と高尾線各駅を追加したため,「準特急」は運転形態を「特急」に引き継いで名称が消滅することになりました.
写真:分倍河原—府中間にて 2022-3-11
投稿:宮本 康宏