現役当時の表示札は，基準となる規定があったものの各工場の職人が筆で各板面を作成しており，それぞれの文字のかたちにバラつきがあった．リニューアルでは，国鉄時代の鉄道掲示規程を基本としながら，各種文献や博物館の所蔵品とのバランスを考えたデザインとなっている．なおリニューアルに際し，デザイン再現・監修についてはGKデザイン総研広島，資料提供・時代考証については京都鉄道博物館の協力を得ている．
　また，行先表示札は，通常運行時に使用する「白色ベースに黒文字」のタイプのほか，遡った時代に取り付けられていた「群青色ベースに白文字」のタイプも制作した．群青色タイプの行先表示札は，特定期間のみ使用する予定．
　リニューアルされた表示札は，2022（令和4）年のSL“やまぐち”号の運転開始日である2022（令和4）年3月19日（土）から使用を開始する．

画像はいずれもJR西日本ニュースリリースから