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嵐電,「鳥獣人物戯画」ラッピング電車の運転を開始

嵐電,「鳥獣人物戯画」ラッピング電車の運転を開始

京福電気鉄道は,高山寺(京都市右京区)の宝物で国宝の「鳥獣人物戯画」に描かれた動物たちを車体にデザインしたラッピング電車を, 2021(令和3)年12月28日(火)から2022(令和4)年2月末日(予定)まで運転すると発表した.

 これは,嵐山・高雄・京北エリアの観光再興を目的に,公益社団法人京都市観光協会が旅行・バス会社,旅館など各事業者と連携し実施している「aRound162プロジェクト」の一環として実施するもので,電車の車体に「鳥獣人物戯画」の動物たちが描かれるのは,全国で初めてとなる.
 ラッピングの対象は,モボ631形633号(1両)で,通常ダイヤに組み込んで運転するため,点検などで運転しない日もある.なお前面には,「aRound162プロジェクト」のロゴマークをあしらったヘッドマークも掲出する.
 京福電気鉄道では,人々に広く知られている「鳥獣人物戯画」を通じて,観光客はもちろん,嵐電沿線の在住者にも,高雄・栂尾方面の魅力を再発見してもらい,回遊ルートを拡大した分散観光の促進やエリア全体の観光活性化につなげていきたいとしている.

嵐電,「鳥獣人物戯画」ラッピング電車の運転を開始

 「aRound162 プロジェクト」は,京都観光の起点である京都駅から,国道162号(R162)方面にある嵯峨嵐山・高雄・京北エリアを「aRound162エリア」ととらえ,当該エリアの観光事業者や地域を運行する交通事業者と連携した各種実証,イベント等を開催する事業である.
 事業を通じて,安心・安全な観光を前提として「Well-being」な体験(Well-beingツーリズム:「健康」と「観光」を組み合わせた観光スタイル)ができる市内随一のエリアとして,地域のブランドイメージ向上や安心・安全な移動手段,滞在拠点の発信などに取り組むもので,観光庁の「既存観光拠点再生・高付加価値化推進事業」採択事業となっている.
 京福電気鉄道では「公共交通機関の混雑見える化」実証事業として,2021(令和3)年11月に,車両の乗降口にセンサカメラを設置し,車内の混雑状況をリアルタイムで専用WEBサイトに掲載する実証実験を実施している.

※画像上:車体デザインのイメージ
※画像下:ヘッドマークデザインのイメージ
画像はいずれも京福電気鉄道提供

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