阪神,鉄道車両と地上間でミリ波を使用した伝送試験を実施

阪神電気鉄道 1000系

▲写真:阪神電気鉄道1000系  編集部撮影  尼崎車庫にて  2006-11-21(取材協力:阪神電気鉄道)

阪神電気鉄道とアイテック阪急阪神は,2021(令和3)年11月上旬(予定)から,鉄道車両と地上間で「ミリ波」無線を活用した伝送試験を実施すると発表した.

 これは,駅ホームのさらなる安全性向上の実現を目指して実施するもの.「ミリ波」とは,30GHz〜300GHz周波数帯の電波のことで,高速かつ大容量の通信が可能な特徴を有しており,駅ホームの安全確認やメンテナンス,車内でのセキュリティ強化などさまざまな分野における鉄道運営への活用が期待されている.

阪神,鉄道車両と地上間でミリ波を使用した伝送試験を実施

▲試験イメージ(阪神電気鉄道提供)

 本試験は阪神線内の試運転列車で実施し,免許不要な60GHz帯のミリ波無線機を車両内と駅ホームに設置する.駅ホーム端に仮設したカメラから,ミリ波無線を通じて車両の乗務員室内に映像を取り込み,画質や伝送精度などを確認することで,その実用可能性について検証する.
 本試験による基礎的な検証を行なった後も,ミリ波を活用したシステムの実用化に向け段階的に検証を進め,既存システムとの連携や,車両間での検証拡大などを検討する.将来的には,ほかの鉄道会社でも利用可能なシステムとすることで,鉄道業界全体のさまざまな問題解決に貢献するとしている.また,先端技術に関する知見を蓄積して鉄道用途に限らずさまざまな新しいソリューションを創出し,まちづくりや地域課題の解決に取り組むとしている.