JR東日本では,「鉄道の運行異常時における旅客案内/異常時案内用ディスプレイ」が「グッドデザイン・ロングライフデザイン賞」を受賞したと発表した.
「異常時案内用ディスプレイ」は日立製作所との共同事業により,駅の改札付近での異常時における情報提供を充実することを目的に導入され,2021(令和3)年4月現在,320駅456改札に展開している.動的に変化する運行情報を活用しデジタルサイネージにグラフィカルに表示させることで,乗客が短時間で状況を把握することが可能となり,2007(平成19)年度には「グッドデザイン賞」を受賞している.
その後も,WEBサイトやJR東日本アプリなどへ情報を提供するなど,導入から14年が経過したが,この間,公共交通機関を利用者にとって重要なインフラとして認識されたことや,全国の鉄道事業者17社が同様の方式を導入するなど,広く社会にその技術を還元してきた点が,ロングライフデザインとして評価された.
JR東日本グループ関連では,このほか,ジェイアール東日本都市開発による『鉄道高架下の商業空間「日比谷OKUROJI」』と,JR東日本建築設計との共同事業である浜松町駅前の複合施設「WATERS takeshiba」が「グッドデザイン賞」を受賞したほか,ジェイアール東日本都市開発,リビタ,成瀬・猪熊建築設計事務所,長谷工リフォームとの共同事業で,JR東日本の旧社員寮を改修し,賃貸住宅などによる多世代居住施設とした『リノベーションによる多世代居住の場づくり「リエットガーデン三鷹」』が「グッドデザイン・ベスト100」を受賞している.
写真:JR東日本のニュースリリースから