JR九州では,在来線特急列車に適用している特急料金の見直しを行なうと発表した.
これは,新型コロナウイルス感染症による利用客の減少や同社を取り巻く経営環境の変化を受け,持続的な交通ネットワークを維持するためとしており,料金の変更は,2022(令和4)年4月1日(金)乗車分から適用される.
自由席特急料金については,最も距離の短い25kmまでが現行の310円から500円,最長の301km以上は現行の1680円から2600円などに変更される.また博多—直方間(篠栗線・筑豊本線)や宮崎—南郷間の停車駅相互間などに設定されている特定特急料金(自由席)についても,現行の金額においておおむね310円〜520円としているが,見直し後は500円〜600円に変更される(「36ぷらす3」を除く).
指定席特急料金については,自由席特急料金または特定特急料金(自由席)に530円を加算した料金としているが,2022(令和4)年4月1日(金)以降,対象日の利用において加算額が730円に変更される.なお,特急“あそぼーい!”の展望席(パノラマシート)・白いくろちゃんシート,特急“かわせみ やませみ”のやませみベンチシートについては,現行で740円を加算した金額としているが,見直し後は940円の加算となる.対象日は,2022(令和4)年4月1日(金)から5日(火),4月28日(木)から5月6日(金),7月21日(木)から8月31日(水),12月25日(日)から2023(令和5)年1月10日(火),3月21日(火)から3月31日(金)となる.
このほか,ジパング倶楽部割引など,通常の特急料金から割引して販売されているきっぷの発売額は,上記にともない変更される.また,特急定期券「エクセルパス」,「九州ネットきっぷ」,「2枚きっぷ」,「ハロー自由時間パス」などの割引きっぷの発売額は,現時点において価格変更の予定はないとしている.
JR九州,在来線の特急料金を見直し
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