JR西日本では,新形電気式気動車DEC700形の各種性能確認試験を,2021(令和3)年8月中旬から実施すると発表した.
DEC700形は,さらなる安全性・安定性・快適性の向上と電車・気動車のシステム共通化によるメンテナンス技術の向上・効率化を図るとともに,次世代車両への転換に向けた各種技術的検証を実施することを目的に導入された.
試験では,新しいシステムを採用する際の技術的検証と車両性能調整を行なうための「基本性能試験」と,走行線区における地上設備との適合確認を行なうための「全線走行試験」を実施する.「基本性能試験」では,勾配における起動性能や加減速度,新規の車体形状における走行抵抗を確認する.また,「全線走行試験」では,走行安全性や乗り心地,走行時に台車にかかる応力が確認される.
これらの試験は2021(令和3)年度末まで実施し,2022(令和4)年度以降には,バッテリの搭載によるハイブリッド方式ついての各種検証試験が実施される予定.
写真:新形電気式気動車「DEC700形」(JR西日本ニュースリリースから)