JR九州は,九州新幹線の線路保守作業用にレール削正車を追加導入すると発表した.
これは,2022(令和4)年度秋ごろの西九州新幹線(武雄温泉—長崎間)の開業を見据えて導入するもので,主要スペックは,全長約38m(3両編成),重量約120t,最高速度70km/h,作業時速度:4〜6km/h(1晩あたり700m程度削正)となる.
レール削正車は,搭載された16個の砥石でレール頭部を削る(削正する)大形機械で,レールの表面を定期的に削正し,傷が発生しやすくなった表面部分を除去することでレールの寿命を延ばすことができる.また,レールの表面を滑らかにできるため,騒音対策としてもレールの削正を実施している.
今回導入される削正車は,現在イタリアから輸送中であり,2021(令和3)年7月15日(木)に熊本港へ陸揚げされた後,JR九州熊本新幹線保守基地(熊本市南区富合町)へ搬送される予定.その後,2021(令和3)年11月ごろから九州新幹線(博多—鹿児島中央間)の線路保守作業を開始し,西九州新幹線(武雄温泉—長崎間)を含めて,レール削正車2編成体制で線路保守を行なう.
写真はいずれもJR九州のニュースリリースから