ひたちなか海浜鉄道は,2020(令和2)年8月に国土交通省へ提出していた湊線の延伸事業について,2021(令和3)年1月15日(金)付けで国土交通省から事業許可を取得したと発表した.
申請区間は,現在の終着駅である阿字ヶ浦と,国営ひたち海浜公園西口付近に設置される「(仮称)新駅2」までの約3.1kmで,延伸区間には「(仮称)新駅2」を含めた2駅が設置される.事業費は約78億円とし,このうち事業者が1/3,自治体が2/3をそれぞれ負担する.
延伸は,沿線のひたちなか市のまちづくりと連携し,公共交通の維持・確保や移動の利便性向上と地域の活性化を図るために計画したもので,年間200万人以上が訪れる「国営ひたち海浜公園」へのアクセス多様化とともに,終端駅に交通ターミナル機能を整備することで,交流人口の拡大を図る.
ひたちなか海浜鉄道では事業許可の取得を受け,引き続き関係機関との協議を進めるとともに,工事を行なうための前提となる工事施工認可の取得に取り組む.なお,ひたちなか海浜鉄道の事業計画では,2022(令和4)年度から本格工事を開始し,2024(令和6)年春の開業を目指すとしている.
写真・画像はいずれも国土交通省の報道発表資料から