東京都交通局は,三田線で22年ぶりの新車となる,新形車両6500形を導入すると発表した.
これまでの6300形は6両編成であったが,今回導入する6500形は三田線で初めての8両編成とし輸送力の増強を図る.車内はユニバーサルデザインを取り入れ,車いすやベビーカー,大形荷物を持つ乗客にも利用しやすいように,全車両にフリースペースを設置する.ラッシュ時にはスムーズな乗降ができるよう,乗降口脇のスペースを拡大するほか,つり手や手すりの数を充実させるとともに,低いつり手や荷物棚を設置する.
座席は幅を広くし,大形化した見通しの良い仕切りを採用する.乗降扉の上部には,多言語表示に対応した液晶モニタを設置するほか,手持ちのモバイル端末で移動中に必要な情報が入手できるよう,無料Wi-Fiサービスを提供する.
制御装置は,SiC素子を一部に採用したVVVFインバータで,走行中の車両各装置の動作情報を車両基地に伝送できる車両情報管理装置を,都営地下鉄の車両では初めて搭載する.このほか,犯罪行為の防止やテロ対策として,全車両に防犯カメラを設置する.
6500形は,2020(令和2)年11月に1編成を導入し,試験調整などを実施したのち,2022(令和4)年度から営業開始を開始する.13本を導入し,順次6300形を置き換える予定となっている.
写真はいずれも東京都交通局の報道発表から