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東京メトロ18000系,2021年度上半期から営業運転

東京メトロ18000系,2021年度上半期から営業運転

東京地下鉄(東京メトロ)では,半蔵門線で使用されている8000系に代わる新形車両として18000系を導入し,2021(令和3)年度上半期から営業運転を開始すると発表した.

 エクステリアは,従来の8000系や08系の端正な表情を受け継ぎ,直線的なヘッドライトを採用することで,親しみやスタイリッシュさが感じられるものとした.また,車端上部にフリースペースのサインを掲示し,車いすやベビーカー利用の乗客への視認性を向上する.インテリアは,半蔵門線のラインカラーの色彩に同調させることで,明るさや活気を感じさせるものとする.また,連結面や座席横の仕切り,荷棚に透明な強化ガラスを採用し,車内の開放感を高める.

東京メトロ18000系,2021年度上半期から営業運転

 座席には,消臭・抗菌・抗ウイルス加工が施された表地を採用する.座席幅も従来車の430mmから拡大した460mmとするほか,全車両にフリースペースを設置する.また,車両とホームの段差を低減させるため,ドア出入口下部の形状をホーム側に傾斜させ,車両床面の高さも1140mmと低くする.あわせて,フリースペース付近のドアのレールに切り欠きを施し,車いすやベビーカー利用の乗客の乗降性を向上させる.

東京メトロ18000系,2021年度上半期から営業運転

 さらに,高効率な永久磁石同期電動機(PMSM)とシリコンカーバイド(SiC)素子を利用した制御装置の採用により消費電力量を削減するほか,万一脱線した場合にも自動で列車を停止させる脱線検知装置の搭載や,総合指令所などから走行車両の機器状態をモニタリングする「車両情報監視・分析システム(TIMAシステム)」を導入するなど,さらなる安全・安定運行の実現を図る.
 18000系は,2021(令和3)年度上半期から順次,営業を開始し,全19編成190両が導入される予定.

画像はすべて東京メトロ提供

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