新潟県糸魚川市では,「糸魚川ジオステーションジオパル」において,かつての寝台特急「トワイライトエクスプレス」を再現した車両の公開を2020(令和2)年8月9日(日)から開始した.
再現車両は当初,2020(令和2)年4月から公開される予定だったが,新型コロナウイルスの影響で延期となり,ようやく公開が実現したもの.糸魚川市での再現車両公開に先立ち,2019(令和元)年12月から2020(令和2)年3月に六本木ヒルズヒルズ森タワー内で開催された『特別展 天空ノ鉄道物語』で展示されていた.
「A寝台(スイート)」と「食堂車」の一部を,地場産木材である糸魚川産の杉を使用して,地域で培われた職人技術により忠実に再現されており,備品の一部については,実際の車両で使用されていたものをJR西日本から譲り受け,設置している.
公開初日の9日(日)には記念式典と記念見学会が開催され,設計を担当した株式会社イチバンセン一級建築士事務所の川西康之氏が設計意図などを説明.内覧会後,事前に応募で当選した121名と当日券で入場した47名を対象に見学会が行なわれ,参加者には木製のオリジナル記念入場券が贈呈された.
この再現車両は,「糸魚川ジオステーションジオパル」開館日の10時から15時までの間,無料で自由に車両内を見学することができる.
写真はいずれも糸魚川市提供