JR東日本では,2020(令和2)年5月29日(金)22時ごろから6月1日(月)4時ごろまでの間,渋谷駅での線路切換工事が行なわれ,山手線・埼京線ホームが並列化された.
渋谷駅では,1996(平成8)年3月に埼京線の運転区間が恵比寿まで延伸された際に貨物線にホームが設置された.この際,用地の関係から山手線のホームよりも南側の位置に島式ホームが設置され,山手線や接続する私鉄各線とは乗換えに時間を要する事となっていた.その後,2001(平成13)年の湘南新宿ライン運転開始にあわせて,ホームは15両編成に対応するために南側に延伸されている.
2015(平成27)年から駅改良の本体工事に着手し,駅南側にある埼京線ホームを山手線と並列化する工事が進められ,2018(平成30年)5月25日(金)〜27日(日)と,6月1日(金)〜3日(日)に,埼京線・湘南新宿ラインの列車を運休として,線路切換工事が実施されて,埼京線上り(南行)を東側の新設高架橋に移設し,新宿方にある宮益架道橋が架け替えられた.
今回行われた工事では,埼京線下り(北行)の切換工事が行なわれ,宮益架道橋の鉄桁を改築(回転・移動)したほか,線路をかさ上げし,新しい埼京線ホームが山手線ホームと並列させる形で設置された.新しい埼京線ホームは,南改札とハチ公改札と直結し,これまでの埼京線ホームについては,新南改札への連絡通路として整備し,新南改札よりも南側については閉鎖されている.
今後は,山手線内回りを東側に横移動し,山手線内回りホームを拡幅,最後に,山手線外回りを西側に横移動し,山手線ホームを拡幅して1面2線とする工事が行なわれる予定.