製品は，1979（昭和54）年度1次債務車のうち，1980（昭和55）年から1985（昭和60）年ごろの宮原電車区所属車がプロトタイプとしています．写真の試作品はほぼ出荷前のもので，新快速のルーツともいえる「関西急電」を思い起こさせるクリーム1号のボディや前面窓周り，雨樋と窓下に巻かれたぶどう色2号の帯が製品に反映されます．車体側面の各種表記類（車番・エンド表記：銀色，保安装置表記・所属表記・定員表記：ぶどう色2号）は印刷で再現し，乗務員扉，客扉の靴ズリは，銀色の印刷で再現されます．

　搭載される動力ユニットはフライホイール付きで，ヘッド・テールライト，前面表示の光源基板には電球色LEDを採用されます．前面表示は「新快速」が取付け済みで，交換用前面表示として「快速」・「普通」・「無地」が2個ずつ付属します．側面表示は付属の行先表示シールで対応します．このほか，運転台にある運番表示器が再現されます．
　カプラーは各車ともフックなしのボディマウント密連形カプラー採用し，先頭部はスカートに電連と胴受を再現したダミーカプラーが取り付けられます．なお，付属の連結用カプラーと連結用スカートに交換することで2編成を連結した状態を再現することができます．
　価格は，6両セット19200円（税抜）で，2020（令和2）年5月の発売予定です．
※詳しくは，「117系＜新快速＞」の製品情報ページ（カトーWEBサイト）をご覧ください．

　あわせて，ホビーセンターカトーブランドで発売される「117系 京都地域色」の試作品も公開されました．

　製品は，吹田総合車両所京都支所に所属する現在の姿が製品に反映されます．こちらもフライホイール付動力ユニット搭載し，ヘッド・テールライト・前面表示もLEDにより美しく点灯します．前面表示は「普通」が取付け済みで，交換用として「団体」が付属します．側面表示は付属の行先表示シールで対応します．カプラーはフックなしの「KATOカプラー密連形」が採用されます．
　なお，付属する列車無線アンテナパーツについては，取付けに際し穴開け加工が必要です．また，「117系 京都地域色タイプ」は，カトー「117系＜新快速＞」を流用するため，シート配置が異なります．価格は6両セット21000円（税抜）で，2020（令和2）年5月の発売予定です．
※詳しくは，「117系 京都地域色タイプ」の製品情報ページ（ホビーセンターカトーWEBサイト）をご覧ください．
※発売予定などは，各生産予定表のページ（カトーのページまたはホビーセンターカトーのページ）をご覧ください．
画像はすべてカトー提供（すべて試作品です）