小田急電鉄は,2020(令和2)年2月28日(金)から,江ノ島線の片瀬江ノ島駅の新駅舎の一部を供用開始した.
今回の改良工事は,2018(平成30)年2月に着工し,従前の竜宮城の雰囲気をもった駅舎は,本格的な竜宮造りの駅舎に変更.コンコースの拡張やトイレの全面リニューアルなど,機能面の大幅な向上が図られている.
新駅舎の外観は,神社仏閣の技法である竜宮造りを採り入れた本格的で品格のある造りとしており,細部にまでこだわった装飾品により遊び心を加えた.竜宮造りの特徴である建物の上部には,五頭龍と天女の伝説から,窓ガラスに天女が描かれ,5ヵ所には龍があしられている.また,屋根上5ヵ所にかわいらしいイルカの像が設置されている.
改札口通過後のコンコース内は,天井から約15mの迫力ある龍の彫刻が出迎え,大屋根の梁に使用した神奈川県産の杉や檜により,木の温もりがあふれる空間となっている.
今後は,駅務室や外構工事を行ない,改良工事の全体の完成は,2020(令和2)年5月の予定となっている.
写真はいずれも大沼一英撮影(取材協力:小田急電鉄)