小田急電鉄では,2020(令和2)年2月14日(金)から3月までの間,ノキアソリューションズ&ネットワークス合同会社が販売する「カメラ映像とAIによる異常状態検知システム(スペースタイムシーンアナリティクス)」を用いて,踏切内の安全性向上を目的とした実証実験を行なうと発表した.
これは,踏切監視カメラの映像を「スペースタイムシーンアナリティクス」を活用して解析することで,踏切内での異常状態の検知をより強化することを目的に実施するもの.今回の実験では,小田急小田原線の玉川学園前8号踏切(東京都町田市原町田)に踏切監視カメラを設置.踏切内におけるさまざまな動作を収集し,AIによる分析を行なう.
実証実験を踏まえ,将来的にはAIによる解析結果を用いて付近を走行する列車を自動で停止させるなど,踏切での事故を未然防止できる監視体制の構築を目指すとしている.
なお,ノキアの「スペースタイムシーンアナリティクス」を鉄道の踏切に活用するのは,世界で初めての事例となる.
写真は特記以外,小田急電鉄提供