東京地下鉄(東京メトロ)では,2020(令和2)年1月3日(金),銀座線渋谷駅で『新駅舎供用開始記念式典』が開催された.
銀座線渋谷駅では,2019(令和元)年12月27日(金)夜から2020(令和2)年1月3日(金)早朝にかけて,線路切替工事とホーム移設工事が実施されていたが,無事に完了し,予定どおり3日(金)の始発列車から新ホームと新駅舎の供用が開始された.
式典は始発列車の5:01発浅草行きの発車前に行なわれ,山村明義社長の挨拶に続き,列車が入線.テープカットが行なわれた.始発列車には1000系特別仕様車の第40編成が使用されている.
新しいホームは従来の位置から東側へ約130m移動し,明治通りの上に設置された.島式1面となったホームは最大幅が約12mとこれまでよりも拡大され,アーチ構造により柱のない広々としたホーム空間が特徴となっている.今回は限られた期間での工事だったため床材は仮のものとなっており,『東京2020大会』までにホームドアの設置と,ホーム床面への白色タイルの設置が行なわれる予定.
今回のホーム移設にともない,改札も移動している.明治通りに面した1階にある「明治通り方面改札」は,渋谷ヒカリエ内のエレベータ・エスカレータを経由することで副都心線・東横線との乗換えが可能.この改札の2階には多機能トイレと一般トイレが設置されており,将来的には渋谷ヒカリエ2階と接続する改札口が開設される予定.
新ホームの西方に設けられた「スクランブルスクエア方面改札」は,半蔵門線・東急田園都市線・JR線・京王井の頭線との乗換えが可能で,乗換通路または旧降車ホームを経由することで,各線に接続することができる.
今後は,ホームから明治通り方面改札を結ぶエレベータの設置,スクランブルスクエア方面改札に隣接したホーム上への一般トイレの整備が実施される予定となっている.
写真はいずれも百々貴俊撮影(取材協力:東京メトロ)