つくばエクスプレス(TX)を運営する首都圏新都市鉄道は,新形車両TX-3000系をTX総合基地で報道陣に公開した.
TX-3000系は守谷以北でも運用が可能な交直流車で,製造は日立製作所が担当.
「継承」・「進化」・「洗練」をデザインコンセプトとし,外観は,TX-1000系とTX-2000系をベースに,先頭前面の傾斜を強くしたこととヘッドライトの形状で先鋭感を強調している.前面窓はメンテナンス性を考慮したシンプルな構成となっている.現行車両のデザインのブルーとレッドのラインを肩に配置し,斜めのラインにより,疾走する「express」をイメージし,スピード感を表現している.
車内は,座席横の仕切り荷棚に透明ガラスを採用し,清潔感,解放感のあるデザインとなっている.座席はクッション性を改良し,乗り心地が向上している.フリースペースやUD(ユニバーサルデザイン)シートと優先席が各車両に設置されている.各ドア上部には,42インチハーフの大画面液晶車内案内表示器を搭載.乗換案内や駅設備案内の提供のほか,訪日外国人向けに英語・中国語・韓国語による情報提供が行なわれる.
TX-3000系は,今回6連5本を導入し,2020(令和2)年春から営業運転を開始する予定.
写真はいずれも編集部撮影(取材協力:首都圏新都市鉄道)