2006(平成18)年ごろから2019(令和元)年9月まで,長野県信濃町のドライブイン駐車場に設置されていた国鉄車掌車が,歴史的価値を調査するために石川県小松市内に9月26日(木)までに陸送されました.そして10月7日(月)に,貨車保存活動家で保存車両に関する多くの著作を出されている笹田昌宏氏に依頼し,鉄道保存団体が地元報道関係者を対象に,車両の生い立ちから保存状態に至るまでの解説をふまえた立ち合い調査が実施されました.
その結果,この車両が,1952(昭和27)年に国鉄松任工場で製造されたヨ3500形ヨ4030を,1959(昭和34)年に国鉄大宮工場でヨ5000形ヨ5003に改造し,淡緑色の車体にテールマークステイを設置した“たから”仕様となった車両であることが分かりました.
同車は今後,クラウドファンディングの実施で補修費や移設費などを募り,土居原ボンネット広場のクハ489-501に車輪付きの状態で並べ,多くの国鉄資料を収蔵する展示室として,活用される予定です.
写真:小松市内にて(私有地内のため,通常は立入禁止) 2019-10-7
投稿:岩谷 淳平