阪急電鉄では,5300系5323編成7連が2019(令和元)年9月下旬に検査出場し,営業運転に復帰しましたが,この編成は検査出場にあわせて,冷房装置が更新されました.
この編成は,5300系の初期車と後期車の混成車で,大阪方先頭の5323(1979年製)などは後期車で冷房装置は3台搭載,中間車の5857と5867(1973年製)の2両は初期車で冷房装置は4台搭載となっていて,冷房装置の形も異なっていましたが,更新後も新形冷房装置の形と数(後期車3台,初期車4台)が異なっています.車内などには大きな変化はなく,先頭車の前照灯のLED化も行なわれていません.
相次ぐ1300系の増備により廃車が始まり,今後の去就が注目されている5300系ですが,この編成については検査を出場したばかりで,また,冷房装置も更新されたことから,もうしばらくの間,活躍が期待できそうです.
また,2019(令和元)年10月1日(火)からは,梅田駅が大阪梅田駅に,河原町駅が京都河原町駅にそれぞれ変更され,現在,行先表示幕の交換が順次進められていることから,冷房装置更新後の5323編成による「梅田」および「河原町」表示は,一時的なものとなりそうです.
写真:南千里—山田間にて 2019-10-1
投稿:井上 遼一