JR北海道は,キハ40形「山紫水明(さんしすいめい)」シリーズ車両のうちの「山明」号を,2019(令和元)年9月6日(金)に報道陣に公開した.
「山紫水明」シリーズ車両は,2018(平成30)年に登場したキハ40形「北海道の恵み」シリーズ4両に続くもので,地域と連携して列車を活用した沿線活性化の取組みをさらに進めるため,キハ40形2両のエクステリアとインテリアを変更し,「山明(さんめい)」号と「紫水(しすい)」号として導入するもの.定期列車として運転するほか,観光列車やイベント列車としても使用する.
「山明」号となったのは苗穂運転所所属のキハ40 1790で,外観は,広大な大地をイメージした深い緑色をベースとし,山々や樹木,パッチワーク畑をモチーフとした要素を組み合わせることで,雄大さを感じられるデザインとした.
車内は,木のぬくもりと暖かみのあるデザインが特徴の座席や駅弁などがゆったり食べられる脱着式のテーブルが設置されたほか,木製のつり手やオリジナルデザインのロールカーテンも設置されている.
「山明」号は,9月7日(土)に開催予定のJR北海道「苗穂工場一般公開」にて外観と車内が一般公開される予定で,9月中旬から定期列車として運転を開始する.
残る「紫水」号については,旭川運転所所属の車両を改造する予定で,深みのある紫色のカラーリングをベースとし,海や雪の結晶,空の星をモチーフとした要素を組み合わせることで,凛としたたたずまいに華やかさを感じられるデザインとなる.こちらの完成は2019(令和元)年10月上旬ごろで,10月中旬から定期列車として運転を開始する予定.
写真はいずれも加藤 勝撮影(取材協力:JR北海道)