京王電鉄は,京王線笹塚—仙川間で進めている連続立体交差事業にともない,新たに高架化される7駅(代田橋・明大前・下高井戸・桜上水・上北沢・芦花公園・千歳烏山)について,外観デザインを決定したと発表した.
代田橋は,レンガ調や透明感のある素材を組み合わせることで,近隣の歴史的な建築物や玉川上水の流れを感じさせるデザイン,明大前は,透明感のある素材をリズミカルに組み合わせることで,街のにぎやかさと移り変わりが間近に感じられるデザイン,下高井戸は,温かな色彩の大庇を街へ向けて広げることで,にぎわいのある商店街との繋がりを表現したデザインとする.
桜上水は,木質調など自然と調和する質感や柔らかな配色で,静かな住宅街と共存するデザイン,上北沢は,落ち着いた色合いと透明感のある素材を組み合わせることにより,地元のシンボルである桜並木が映える駅舎とする.
芦花公園は,木質調の縦格子を連ねることで書架を表現し,文学にゆかりのある街を感じさせるデザインとした.千歳烏山は,温かみのある配色と開放感のある粗目の格子を設置することで,街との一体感を演出し,にぎわいのある街に溶け込むデザインとした.
同事業は,東京都・世田谷区・渋谷区・杉並区と連携し,京王線の約7.2kmを高架化することで,25ヵ所の踏切の除却と7ヵ所の都市計画道路を立体化する計画で,2022(令和4)年度の完成を目標に工事が進められている.写真はいずれも京王電鉄提供