JR東海は,2019(令和元)年7月17日(水)からリニア・鉄道館においてN700系量産先行試作車(X0編成)を新たに展示すると発表した.
展示されるのは,N700系量産先行試作車16両のうち,1号車(783-9001)・8号車(775-9001)・14号車(786-9201)の3両で,同館で展示される新幹線車両はこれで7形式目となる.展示場所は,現在117系が展示されている屋外で,常時車内の見学と飲食が可能となる.なお,これまで屋外で展示されていた117系3両(クハ117-30・モハ117-59・クハ116-209)については,クハ117-30を収蔵車両エリアに移設して展示し,残る2両は展示を終了する.あわせて,収蔵車両エリアにあるクロ381-11は6月7日(金)をもって展示を終了する.
N700系量産先行試作車は,700系の後継車両として,さらなる高速性と快適性,環境性能の向上を目指し,日本の新幹線で初めてとなる車体傾斜システムなどの試験を実施するため,2005(平成17)年3月に導入.2007(平成19)年7月にN700系の営業運転が開始されたあとは,東海道新幹線の時速285kmへのスピードアップに向けた試験など,累計約130万kmの試験走行を行なった.さらに2009(平成21)年9月には時速330kmの速度向上試験を実施したが,「N700S」確認試験車の導入にともない,2019(平成31)年2月に試験車両としての役割を終えた.
写真はいずれもJR東海のニュースリリースから