都電荒川線にIP無線を導入

東京都交通局9000形

東京都交通局では,都電荒川線(東京さくらトラム)で保安通信設備として,使用している電車無線設備について,IP無線方式を導入して更新を行なったと発表した.

 IP無線はVoIP(Voice over Internet Protocol=音声をデジタル化および圧縮し,パケットに変換して,携帯電話のパケット通信網などを使用して伝送する技術)により,音声を伝送する移動通信サービスで,無線免許の申請や自営の基地局設備が不要であるため,設置・維持費用が削減できるメリットがある.マンション建設などの影響で電波環境が変化した場合においても,電気通信事業者が所有する携帯電話のパケット通信網を利用するため,安定した無線通信環境を確保することがでできる.
 今回の更新は,既存設備が老朽化による更新時期を迎えたことによるもので,電車無線の方式の検討を行なった結果,既存のIP無線サービスを利用することとし,専用の無線設備を整備するのに比べ,コストの縮減が可能となった.
 なお,国内の路面電車の保安通信設備でIP無線が使用されるのは,今回が初めてとなる.

写真:東京都交通局9000形  編集部撮影  荒川車両検修所にて  2007-5-23(取材協力:東京都交通局)

2019年3月30日掲載