JR東日本では,同社の鉄道ネットワークを活用し多方面から羽田空港へのダイレクトアクセスを実現する「羽田空港アクセス線構想」を計画しているが,同構想の計画ルートのうち「東山手ルート」,「アクセス新線」を対象に,東京都環境影響評価条例にもとづく環境影響評価手続きの実施に向けた準備を進めると発表した.
これは同社のグループ経営ビジョン「変革2027」において「シームレスな移動」の実現を掲げ,利便性向上を目指すもので,「東大手ルート」は田町駅付近から大汐線を経由し東京貨物ターミナル付近に至る約7.4km,「アクセス新線」は東京貨物ターミナル付近から羽田空港新駅に至る約5.0kmとなる.なお,このほかのルート構想としては,大崎駅からりんかい線を経由し,東京貨物ターミナル付近から上記「アクセス新線」に入る「西山手ルート」や,りんかい線東京テレポート方面からの「臨海部ルート」なども想定されている.
現在,環境影響評価手続きの着手に向けて,事業内容や環境影響評価項目,評価方法などを記載した環境影響評価調査計画書の作成を進めており,同調査計画書の東京都への提出については,今後あらためて発表される.
図:JR東日本のニュースリリースから